家康の孫、千姫はなぜ姫路城主に嫁いだ? 「弱体化した本多家を何とか…」松村邦洋さんら物まね交え思いはせる
2022/10/24 05:30
千姫の生涯を語り合う松村邦洋さん(中央)や黒田美江子会長(右)ら=アクリエひめじ
徳川家康の孫で、姫路城主・本多忠政の息子忠刻(ただとき)に嫁いだ千姫に焦点を当てる「姫路ゆかりの千姫フェスタ」が23日、兵庫県姫路市神屋町のアクリエひめじであった。参加した約800人が、姫路城で約10年の結婚生活を送った千姫の生涯に思いをはせた。
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「姫路千姫顕彰会」と姫路市が主催。同会の黒田美江子会長や日本史に詳しいタレントの松村邦洋さんらが登壇し、千姫の生涯を時系列でたどりながら人柄などを語り合った。
黒田会長は「千姫が本多家に嫁いだ際に持参した化粧料を財源に、姫路城の西の丸が造られた」などと解説。松村さんは「千姫には弱体化していた本多家を何とかしたい、という気持ちがあったのではないか」と意見を述べた。
黒田会長が突然、「誕生した千姫を受け取った家康を物まねしてほしい」とネタ振りをする場面も。松村さんは大河ドラマで家康役を演じた俳優の故津川雅彦さんの物まねを披露し、会場は大きな笑いに包まれた。
書写山円教寺の大樹玄承住職の講演もあり、同寺と千姫とのつながりや本多家の歴史を説明。ピアニストや尺八奏者による演奏会もあった。(橘高 声)