兵庫県小野市は、市内の名所を写真で紹介する観光ビジュアルブック「MONOGATARI(モノガタリ)」を作成した。2万部を印刷し、1万部を神戸電鉄小野駅などに置く予定。残りの1万部は夏ごろをめどに神戸や姫路のホテルなどに配り、観光振興につなげる。(笠原次郎)
市観光交流推進課が昨年11月、インターネットで関西と関東の20~59歳の男女約千人に観光地アンケートを実施。とりわけ30~40代の女性は、桜やヒマワリなどの花や、山や池などの自然への関心が高いことが分かり、これらに絞り込んだ紹介本として制作した。タイトルの中の「ONO」の文字を赤字で印刷し「小野の物語」との意味を込めた。
女性のバッグにも入るように縦横20センチと小さめのサイズ。全8ページに、標高200メートルに満たない山が連なる小野アルプス(同市来住町)▽全長4キロの「おの桜づつみ回廊」(加古川左岸など)▽夏に38万本が咲く「ひまわりの丘公園」(同市浄谷町)▽渡り鳥が訪れる鴨池(同市来住町)-などを鮮やかな写真22枚で紹介している。
冊子裏側のQRコードからインターネットの専用ホームページに入ると、写真37枚とともに市内の観光スポット紹介ページにもつながる。
小野生まれ小野育ちという同課の田中将太さん(24)は「鴨池の写真を見て地元の景色の素晴らしさを再認識した。多くの人に足を運んでもらうきっかけになれば」と話す。同課TEL0794・63・1929
