北播

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満州から小野市の草加野台地に入植した人々の歩みを紹介する写真展=文庫カフェ・ギャラリーSoukano(草加野)
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満州から小野市の草加野台地に入植した人々の歩みを紹介する写真展=文庫カフェ・ギャラリーSoukano(草加野)

 太平洋戦争中、養父郡(現兵庫県養父市)から満州へ渡り、戦後に小野市の草加野台地へ入植した12人を写真家宗景正さん(70)=尼崎市=が取材した写真展が、小野市大開町の文庫カフェ・ギャラリーSoukano(草加野)で開かれている。それぞれのモノクロ写真に、満州や日本での苦労を聞き取った文章を添えている。26日まで。(笠原次郎)

 中国残留孤児を撮影してきた宗景さんは、無事に帰国した人々にも再入植という苦難があったことを知り、2005年に草加野地区で取材を開始。命からがらに帰国した様子や水不足のやせた土地を一から開墾した苦労などを聞き取った。

 12人はほとんどが故人。ギャラリーを主宰する藤原国子さん(69)が「地元の歴史を忘れてほしくない」と宗景さんに依頼し、終戦の8月に合わせて企画した。

 1945年、29歳で満州に渡った水口まきゑさん(同郡広谷村出身)は敗戦後に冬を越し、汽車に乗ったり歩いたり、野宿したりして引き揚げた。聞き取りには「毎日、人が死んだ。遺体は地面に掘って埋めるだけだった」と振り返った。

 シベリアに4年間抑留された小椋石男さんは入植後、生活が厳しく、日雇い労働をこなしながら森を開墾。清水やえさんは58年にダムからの水が届くようになると「生活が少し楽になった」と話した。入植後は食料が乏しく「木の葉など何でも食べた」と振り返る人もいたが、藤原寅治さんは「古い風習やしがらみのない新しい村で、助け合って生きてきた」と語った。

 宗景さんは「古里の土地や家屋を処分していたため、帰国後は荒野を開墾するしかなかった人たちの苦難を知ってほしい」と話している。

 木~土曜の午前10時~午後4時。入場無料。藤原さんTEL090・5135・4205

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