北播

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仕事終わりに集い、イベントの内容について打ち合わせる播博の実行委員会メンバーら=西脇市西脇、共同作業場コンセント
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仕事終わりに集い、イベントの内容について打ち合わせる播博の実行委員会メンバーら=西脇市西脇、共同作業場コンセント
神戸などから若手デザイナーが買い付けに訪れる多彩な生地=西脇市小坂町、風花
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神戸などから若手デザイナーが買い付けに訪れる多彩な生地=西脇市小坂町、風花

 今年で13回目を迎える兵庫県西脇市最大の夏祭り「へその西脇・織物まつり」。開催の8月が近づくと「特産織物はどこで手に入るのか」との問い合わせが同市に寄せられてきたが、実は売っておらず、観光客を少なからずがっかりさせてきたという。ならばその場をつくろうと、市民有志が立ち上がり、生地を販売する「播州織産地博覧会(播博)」を今月27日に西脇市西脇の旧来住家住宅周辺で開く。

 地元の西脇市民にとって、花火が打ち上がって出店が並ぶ織物まつりは、そもそも織物を売る祭りではない。市史によると、1934(昭和9)年に播州織工業協同組合の創立5周年を記念して初回が開かれた。当初から地場産業の発展を願うとの位置付けで、昼夜踊り続け、仮装行列や仕掛け花火で盛り上がったという。

 織物まつりで生地が売られていないことに近年、市外から移住してきた播州織の若手デザイナーらからも、疑問の声が上がっていた。近くの三木市で毎年、約16万人が来場する「三木金物まつり」では三木金物の展示直売会があるほか、東京などでも生地の市が開かれていたためという。

 市の中心市街地のにぎわいづくりを協議する会議で昨年、この疑問を共有した市民有志が「播州織の魅力を発信する生地マルシェを開こう」と実行委員会を組織。月に数回集まって打ち合わせをするなどし、開催準備を進めてきた。

 もともと、企業間取引が主の播州織。1~2メートルの短い単位を一般向けに販売する地元の会社には、神戸など都市部でオリジナル商品を販売する若手デザイナーや服作りを楽しむ若い母親らが定期的に訪れ、生地を購入しているという。

 同委員会の代表で播州織にも従事する秋田恵さん(45)=西脇市=は「生地の市は必ず需要がある」とし、「年月は掛かるだろうけど、三木金物まつりのような祭典にできたら」と期待を膨らませている。

■複数会場で12社出店

 播州織の生地マルシェ「播博」は27日午前10時~午後3時、西脇市西脇、旧来住家住宅周辺の複数の空き家店舗を利用して初開催され、西脇市、多可町の播州織産元商社や製織企業など12社が出店する。世界のトップブランドとの取引もある企業が独自に開発する多彩な生地を展示販売し、産地ならではの魅力を発信する。

 独特の柄や質感のあるジャカード織、柔らかい肌触りのガーゼ、先染め織物ならではの複雑な色合いや、ごく細い糸を用いて繊細な見た目を表現した生地など、各社で特徴が大きく異なる播州織。当日は、織物を知り尽くした職人らが店頭に立ち、訪れた人たちの疑問に答える。

 生地マルシェ以外にも、播州織を使ったアクセサリーづくりのワークショップや、服やストール、小物などの播州織製品、お得なカット生地の販売などもある。同住宅ではTシャツづくり体験ができ、近くの共同作業場コンセントでは、菓子やお茶の販売がある。西脇TMO推進室TEL0795・23・9119

(長嶺麻子)

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