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トレードマークのめがねや直筆の短歌色紙などが展示されている=小野市立好古館
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トレードマークのめがねや直筆の短歌色紙などが展示されている=小野市立好古館

 兵庫県小野市出身の歌人・上田三四二(1923~1989年)の生涯と業績をたどる企画展が26日、同市西本町の市立好古館で始まった。結核専門の内科医として勤務しながら、短歌や文芸評論、小説などで幅広く活躍。その功績を直筆原稿や著作など約100点で紹介する。(笠原次郎)

 上田を顕彰する小野市短歌フォーラムが6月9日に市うるおい交流館エクラ(同市中島町)で開かれるのに合わせて企画。毎年開いており、28回目を迎えた。

 上田は旧加東郡市場村(小野市樫山町)生まれ。京大医学部生だった1945年、勤労動員で京都の軍港舞鶴に滞在したとき、斎藤茂吉の歌集を愛読したのをきっかけに短歌に興味を持った。研修医になってからは友人の紹介で歌誌「新月」で短歌の創作を始めた。61年に評論「斎藤茂吉論」で群像新人文学賞を受賞。これを機に東京での活動を望んで京都を離れ、国立療養所東京病院に移った。

 75年には歌集「湧井」で自身の結腸がんについて告知がないまま医師として察した病状への葛藤などをつづり、短歌界で最も権威のある迢空賞を受けた。宮中歌会始選者を務めながら積極的に歌集などを発表。87年には紫綬褒章と日本芸術院賞を受け、65歳のとき前立腺がんで亡くなった。

 展示では、遺品のめがねや短歌を書いた直筆色紙のほか、歌集の原稿などを紹介し、短歌や小説、評論の著作35点もそろえた。小学校時代を過ごした小野の思い出をつづった小説「深んど」なども含まれる。

 6月24日まで(月曜休館)。一般200円、小中学生100円。同館TEL0794・63・3390

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