北播

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多彩な書籍が並ぶ店内。手前右に見えるのがコンビニ部分の棚=兵庫県加西市北条町横尾、ファミリーマート+西村書店加西店
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多彩な書籍が並ぶ店内。手前右に見えるのがコンビニ部分の棚=兵庫県加西市北条町横尾、ファミリーマート+西村書店加西店

 コンビニと大型書店の一体型で24時間営業の「ファミリーマート+西村書店加西店」(兵庫県加西市)。通常の書店なら開いていない朝の時間帯から、店内をのぞいた。

▼水曜、午前8時5分

 文庫本を2冊購入した男性(72)=福崎町。「蚤(のみ)とり侍」と「天下御免の無敵剣」だ。

 スカッとして人情話があって。そんな肩の凝らない時代小説や歴史小説を若い頃から読んできた。「みんなに勧めるほどのことはないけど、日頃の楽しみやな」

▼午前8時20分

 店内のイートインスペースで、女性(63)=加西市=がコーヒーを飲みながらハードカバーに目を落としている。「医者が教える食事術~最強の教科書」。夫のダイエットのためにインターネットで検索し、良さそうだったので買いに来た。「主人は今のところ悪いところはないけど、このままだと病気になる、と医者に言われて」

 図書館も利用するが、繰り返し読む本は買って手元に置きたい。「このスペースはゆっくりくつろげて本も読める。利用しない手はない」とほほ笑んだ。

▼午後2時50分

 中学2年の女子生徒(14)が少女漫画を手にレジへ向かっている。熱が出て学校を休んだが、熱が下がったので、家で読む本を求めてやって来たという。女子高生の恋愛が描かれていて、三角関係などが面白いらしい。

 学園ものなどの小説も買いに来る。「漫画や小説は、ちょっとした時間にでも読めるのがいい。今日は楽しく過ごせそう」

▼午後3時16分

 電気設備の保守管理業を営む男性(37)=姫路市=は、一仕事終えて休憩に立ち寄った。近くに顧客がいることで、来店するようになったという。

 元公安警察官の小説家●嘉之さんのファン。実際の事件をモデルにした小説などに引かれる。「へー、と思えるそれらしい話が面白い」。ここで飲み物と本を買えば、時間つぶしもできる。加西に来たら必ず寄るスポットだ。

▼午後3時48分

 学校が終わり、子どもが帰宅する時間。女性(37)=加西市=は、小学3年と同1年の2人の娘を連れて子ども向け雑誌のコーナーを訪れた。

 毎晩、絵本を読んであげるという。2人は女児向けの月刊誌がお気に入りだが、いつも買うわけではない。「ご褒美の時に買ってあげるので、また今度ね」

 この日の目当ては国語辞典だったが、売り場ではいろいろな本が目に入る。やがて3人で、ディズニーランドのガイドブックに見入った。

▼カフェ併設など多角化する経営

 活字離れやインターネットの普及などで厳しさを増す書店の経営は、ファミリーマートやローソンといったコンビニと組んだり、ほかの商品を扱ったりするなど、多角化が進む。

 書店の調査をしている出版社「アルメディア」(東京)によると、地方ではカフェを併設する書店が増えている。化粧品などとともに本を雑貨として扱う店舗もあるという。

 書店の街として知られる東京・千代田区の神保町では今年4月、書店や喫茶店に加えて共用オフィスも備えた複合施設「神保町ブックセンター・ウィズ・イワナミブックス」がオープン。イベントなども行っており、本を通して交流が生まれる場所を目指す。

 運営するUDS(同)の広報担当者は「本離れが進んでいる若い人にも、本の楽しさを知ってもらいたい」と話している。(森 信弘)

※●=浜の異体字

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