北播

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クマに屋根を破壊されたとみられるほこら=加西市大内町(増田正幸さん提供)
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クマに屋根を破壊されたとみられるほこら=加西市大内町(増田正幸さん提供)

 兵庫県加西市北部でツキノワグマが好物のハチミツを狙い、ミツバチの巣がある神社のほこらや墓を壊すケースが相次いでいる。県森林動物研究センター(丹波市)は「6~7月は繁殖期で、雄が雌を求めて歩き回る」とし、冬眠に向けてエサを蓄える秋にかけても注意を呼び掛ける。(森 信弘)

 加西市などによると、5月12日、同市別所町で稲荷神社のほこらの屋根がはがされ、ミツバチの巣が食べられた痕跡が見つかった。6月10日にも同市大内町の稲荷神社でほこらの屋根の銅板がめくられ、中にあった巣が食べられていた。同17日には近くの墓地で仏花を立てる台が倒され、巣が取られていたことも判明。いずれもクマが襲ったとみられる。

 近くの同市上道山町では5月上旬、住民が趣味で養蜂をしている巣箱が壊され、クマのような爪痕があった。6月9日未明には同市殿原町の市道で、クマらしき動物が山の方へ走り去る姿が目撃されたという。これらは半径約2キロの範囲で発生。市によると、目撃情報は年に数回あるが、被害情報が寄せられるのは珍しいという。

 大内町の区長、増田正幸さん(63)は今月8日、住民らに啓発のDVDを見てもらった。「住民は慣れていないので注意が必要」と話す。

 同市も関係地域の区長を対象に勉強会をこのほど開き、約40人が参加。同センターの森林動物専門員(49)は「甘いものが大好きで臭覚が犬並みに鋭い。腐ったものやペンキなど、臭いの強いものに寄ってくる」と指摘した。

 今年はドングリが凶作になり、秋に人里で現れやすくなると予測。近年は行動範囲が県南部にも拡大しているとして、不要なカキやクリなどの果樹を放置せず、実を採ったり伐採したりする必要性を訴えた。

 さらに「事故防止には出会わないことが最善の策」と強調。近くで目撃情報があれば、朝晩はガレージで車のクラクションを鳴らしたり、森へ行くときは鈴やラジオを身に付けたりして「自分の存在をクマに知らせて」と呼び掛けている。

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