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西脇多可被害者支援連絡協議会で、被害者遺族としての経験を語る曽我部とし子さん=西脇署
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西脇多可被害者支援連絡協議会で、被害者遺族としての経験を語る曽我部とし子さん=西脇署

 犯罪被害者やその家族を支援する西脇多可被害者支援連絡協議会の会合が9日、兵庫県警西脇署で開かれた。通り魔殺人事件で長男を失った明石市の曽我部とし子さん(72)が「長男雅生のこと」と題して講演し、法や条例の整備の重要性についても言及した。(長嶺麻子)

 同協議会は2000年に設立され、警察や自治体、医師会などで構成。2年ぶりに開かれた会合には11団体が出席し、県警被害者支援室やひょうご被害者支援センターの担当者らも同席した。

 曽我部さんの長男雅生さん=当時(24)=は1996年6月、JR明石駅近くの路上で白昼、知らない男に背後から包丁で刺されて亡くなった。加害者は精神障害と判断され、不起訴処分となった。

 2005年に犯罪被害者基本法が施行される前のこと。突然、被害者遺族になった曽我部さんは「分からないことだらけだった。遺体の搬送や(司法解剖後の)修復費用など、何十万円も遺族負担。遺体の浴衣の購入も必要だった」など、当時の被害者らが置かれていた状況を説明した。

 励まそうとした知人の「もう一人子どもがいて良かったね」という言葉にも傷ついたといい、二次被害に苦しむ心境を語った。

 同支援室の担当者は、県内の多くの自治体で犯罪被害者支援条例がある現状を解説。「どこでも支援が受けられる状況に期待したい」とした。曽我部さんらの活動もあり、明石市では11年に施行。北播磨では三木市と小野市が施行しており、加西市と加東市では市議会12月定例会で条例案を提出する動きもある。

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