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「捕虜の世界を再評価することは非常に意味がある」と話す大津留厚さん=加西市青野原町
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「捕虜の世界を再評価することは非常に意味がある」と話す大津留厚さん=加西市青野原町

 終戦から100年を迎えた第1次大戦中、ドイツとオーストリア・ハンガリー帝国の捕虜を収容していた「青野原俘虜収容所」をテーマにした講演会が18日、兵庫県加西市青野原町であった。約150人の住民らを前に、神戸大の大津留厚名誉教授(66)=西洋史=が、激動する当時の国際情勢が反映されていた同収容所の特徴について語った。(森 信弘)

 同収容所は1915年9月~20年2月、現在の同市青野原町に置かれ、約500人が収容された。講演会は、建物の一部などが今も残る収容所跡を生かし、観光客の呼び込みを目指す地元の住民自治組織「富合地区ふるさと創造会議」が企画した。

 大津留さんは、捕虜が遠足に出掛けたり、住民が捕虜のサッカー観戦などに訪れたりしている写真などを紹介し「見張り付きならかなりいろいろな場所へ行くことができ、収容所は閉じられた世界ではなかった」と指摘した。

 同収容所では、捕虜の約半分が、多民族国家オーストリア・ハンガリー帝国の兵士で、日本国内の同国捕虜の8割が収容されていた。戦争が終わり、彼らが帰国する際には同国が崩壊して新たな国が生まれており、大津留さんは「捕虜の帰国条件も出身地によって変わるなど、世界情勢が集約されていた」とし「青野原から見える世界はものすごく大きい。世界史の中で青野原を見てほしい」と呼び掛けた。

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