北播

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再建した本殿・拝殿の前で談笑する住民=神明神社
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再建した本殿・拝殿の前で談笑する住民=神明神社
倒れた神木が直撃した本殿=2017年10月(吉田豊次郎さん提供)=神明神社
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倒れた神木が直撃した本殿=2017年10月(吉田豊次郎さん提供)=神明神社

 2017年10月の台風21号で壊れた兵庫県加西市山枝町の神明神社を、地元の住民たちが再建した。地域の寺社の修繕に備えていた自治会の積立金を活用し、こぢんまりした1棟の「本殿・拝殿」を建てた。地域のシンボルの復活に住民は「次の世代に引き継ぎたい」と喜んでいる。(森 信弘)

 住民によると、壊れた本殿と拝殿は1927年に建て替えられたと考えられている。祭りは春、夏、秋に行われ、かつて春の祭りでは子どもがすもうを取っていたという。

 台風で直径約60センチの「ご神木」ヒマラヤスギが倒れ、本殿を直撃。神棚もつぶれ、棟続きだった拝殿も傾いて浮き上がったほか、玉垣も破損した。

 自治会が地域の約80戸にアンケートで対応を尋ねたところ「あまり費用をかけずに建て替える」との案を支持する人が多かったことから、10年ほど続けていた積立金を約500万円の再建費用に充てた。本殿などの撤去作業は住民らがボランティアで行った。

 再建した本殿・拝殿は高さ約3・5メートル、幅約3・5メートル、奥行き約8・5メートル。以前と見た目は変わったが、神社らしく鈴をつるした部分をつけて拝殿とした。お披露目では子どもみこしを出して祝った。

 同神社再建実行委員長の長谷川勲さん(73)は「撤去作業も含め、住民が協力して再建できたので達成感がある」と感慨深げ。区長の吉田豊次郎さん(68)は「小さくても拝殿ができてよかった。神社は地域のつながりを保つために役立っているので、これからも行事を続けたい」と話している。

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