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解説冊子を手にする石野茂三館長。手前は大池で開かれた花火大会招待のために書かれた手紙の控え=小野市立好古館
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解説冊子を手にする石野茂三館長。手前は大池で開かれた花火大会招待のために書かれた手紙の控え=小野市立好古館

 兵庫県小野市立好古館(同市西本町)の石野茂三館長(68)が、江戸時代後期の小野藩陣屋町で商人がどのように暮らしていたかを物語る古文書242点を、町政を担っていた「年寄」の視点でたどり、解説冊子「小野町年寄役の役務記録」にまとめた。石野館長は「克明な記録により、出来事や雰囲気が手にとるように分かる」と話している。(笠原次郎)

 原野を切り開いて造られた陣屋町は、発展を願った藩主が税金を徴収しなかったため、北播磨一円から人が集まって発展。文化7(1810)年には商人町に109軒404人が暮らした。五人組を組織して助け合った町人は、防火や防犯の仕事も交代で務めたという。

 天明3(1783)~天保11(1840)年、2代にわたる年寄が仕事内容を記録。その古文書387点を所有していた子孫が2010年、同館に寄託した。

 大学で歴史地理学を専攻し、市史編纂室長を12年務めた石野館長がこの中から242点を選び、くずし字を現代文と同じ表記で書き直す「翻刻」という作業を重ね、解説文も加えた。

 天保11年まで22年間、年寄を務めた糀屋茂兵衛が、北野村(現加東市)に住む商売の取引相手に手紙を送り、陣屋町に近い大池(約2万9千平方メートル)で定期的に開かれていた花火大会に招待した控えも残る。石野館長は「花火の打ち上げは町の発展を物語っている。接待に使うほどにぎわっていたのだろう」と推測する。

 A4判、80ページ。同館に4冊あり、閲覧可。古文書の原本を職員立ち会いのもとで読むこともできる。小野市立好古館TEL0794・63・3390

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