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障害者雇用に前向きに取り組む松下弘社長(右)と山下勇雄さん(中央)ら=西脇市西脇、ハローワーク西脇
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障害者雇用に前向きに取り組む松下弘社長(右)と山下勇雄さん(中央)ら=西脇市西脇、ハローワーク西脇

 兵庫県多可町中区牧野に工場がある自動車部品製造の和研工業(本社・大阪市)が、障害者の採用に積極的に取り組んでいる。従業員は約20人で障害者雇用促進法の義務付け対象外だが、社長の松下弘さん(44)は「障害があるかどうかは仕事には関係ない。一緒に働く仲間と共通の目標に向かえば、成果は付いてくる」と期待をかける。

 1990年に同町で工場を建設した同社は、主に日差しや雨よけとして車に装着する「サイドバイザー」を生産する。現在、出荷前の汚れの拭き取りや検品の担当者を募集。障害者手帳所持者や、発達障害の診断を受けた人が対象だ。国の助成金で、障害者を一定期間試行的に雇う「トライアル雇用」の制度を活用する。

 同社は昨夏、初めて障害者を採用。背景には人手不足に加え、社内環境づくりがうまくいかず、短期間で社員の入れ替わりが続いたことがあった。松下さんは「理想論を押し付けるだけの2代目で、意思疎通ができていなかった」。そんな頃、障害者を含め誰もが働ける場所づくりに取り組むNPO法人チャレンジステージ(大阪市)の取り組みに感銘を受け、障害者雇用の道を探った。

 同法人に、採用から試行雇用後のサポートも受け、就業は軌道に乗った。「誰でも適材適所があると実感した。障害の専門的なことは分からなくても、当事者に応じた配慮があればいい」と松下さん。「自身も他の従業員も相手に合わせた指導や会話を心掛けるようになり、職場の雰囲気が変わった。生産効率も品質も上向き」と笑う。

 障害者の就労に携わる同法人代表理事山下勇雄さん(51)は「当事者の支援は一般的だが、受け入れ企業の支援はまだ少ない。本来は定着するまでが重要で、ミスマッチを防ぎ、長期就労につなげるため双方への支援が必要」と指摘する。

 同社は障害者らの新規採用に向け、28日午前11時から西脇市西脇のハローワーク西脇で説明会を、午後1時半からは同社工場で見学会を開く。松下さんは「皆で協力して、給料と休日の多い会社を目指したい」と参加を呼び掛ける。問い合わせはメールinfo@challengestage.jp

(長嶺麻子)

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