北播

  • 印刷
森はなさんの作品を朗読してCDにした「かしの実グループ」のメンバーたち=加西市健康福祉会館
拡大
森はなさんの作品を朗読してCDにした「かしの実グループ」のメンバーたち=加西市健康福祉会館

 視覚障害者のための朗読を続ける兵庫県加西市のボランティア「かしの実グループ」が、児童文学作家森はなさん(1909~89年、朝来市出身)の全作品を録音した。CD10枚ずつの15セットを作製し、加西市などの図書館や東北の視覚支援学校に置く。メンバーは「どの話も心温まる内容ばかり。多くの人に聞いてほしい」と願う。

 同グループは50~70代の約20人で構成。加西市北条町古坂の市健康福祉会館を拠点に、市の広報誌や新聞記事を読んで録音している。メンバーの西村佳子さん(66)が高砂市の「森はな顕彰会」に所属していることから話が持ち上がった。

 同会は東日本大震災の被災地で森さんの代表作「じろはったん」にちなむ追悼行事をしており、東北のボランティア団体にその点訳をしてもらった。さらに点字の読めない視覚障害者にも作品を知ってもらおうと、かしの実グループに朗読を依頼した。

 昨年11月から作業を始め今年1月に完成。メンバーは自宅で練習し、聞き手に語り掛けるような調子で録音に臨んだ。但馬地域に伝わる歌を読む際は、地元の人に電話で歌ってもらって確認するなどしたという。

 「じろはったん」は知的障害のある青年と村人たちとの心の交流を描いている。担当した垣内公子さん(66)は「自分の世界に入り込んで読んだが、何回読んでも胸にぐっとくる」。ほかのメンバーも「いい話に出合えた」と振り返り、西村さんは「高齢者の施設などでも聞いてもらいたい」と話す。

 CDは高砂市の図書館や県点字図書館(神戸市中央区)、姫路文学館、福島県立視覚支援学校などに置くという。MP3対応のCDプレーヤーで再生できる。(森 信弘)

北播の最新
もっと見る

天気(5月27日)

  • 29℃
  • ---℃
  • 10%

  • 34℃
  • ---℃
  • 20%

  • 31℃
  • ---℃
  • 10%

  • 32℃
  • ---℃
  • 10%

お知らせ