北播

  • 印刷
「本当に恐ろしくて悲しいときは涙も出ない」と原爆投下直後を回想する小林愛子さん=加西市民会館コミュニティセンター
拡大
「本当に恐ろしくて悲しいときは涙も出ない」と原爆投下直後を回想する小林愛子さん=加西市民会館コミュニティセンター

 元プロ野球選手、張本勲さんの姉で、広島で原爆に遭った小林愛子さん(81)=兵庫県加古川市=がこのほど、加西市民会館コミュニティセンター(同県加西市北条町古坂1)で講演した。小学5年生だった姉を失った経験を振り返り「未来に戦争や核兵器があってはいけない」と力を込めた。

 「憲法9条の会かさい4周年のつどい」の一環。小林さんは小学1年生だった1945年8月6日、爆心地から約1・5キロの自宅で被爆した。2004年ごろから、県内の小中学校などで体験を語っている。

 講演では、5歳の勲さんと逃げ惑った記憶をたどった。道には皮膚がただれた遺体があふれ、川の水は、飛び込んだ人たちの血で茶色に染まっていたという。

 姉は全身をやけどし、小さな声で「熱い」と言って亡くなった。小林さんは、うちわであおいであげたのが忘れられないという。「かわいくて優しかったお姉ちゃんは、何も悪いことをしていないのに」。やりきれない思いを語った。

 現在は、核兵器廃絶の署名活動にも取り組む。姉に背中を押されているように感じるといい「被爆体験は、伝えていかなければ。みなさんも核兵器に反対してほしい」と呼び掛けた。(森 信弘)

北播の最新
もっと見る

天気(6月26日)

  • 28℃
  • 22℃
  • 40%

  • 32℃
  • 17℃
  • 30%

  • 30℃
  • 22℃
  • 40%

  • 32℃
  • 20℃
  • 40%

お知らせ