北播

  • 印刷
最後の回収でトラックに積まれる400キロ以上のふた=小野市中島町
拡大
最後の回収でトラックに積まれる400キロ以上のふた=小野市中島町

 ペットボトルのふたを11年間集め、発展途上国にワクチン約7千本を贈った兵庫県小野市の市民グループ「おの地域通貨『かもン』」が累計約530万個を回収し、活動を終えた。再生プラスチック原料の価格が下がり、大量のふたを引き取ってくれていた同県高砂市のNPO法人が活動を停止したため、継続を断念した。

 慈善活動に取り組む小野市成人式実行委員会が2008~10年度、ペットボトルのふたを回収し、かもンも協力。11年度に活動を引き継ぎ市内の保育所、コミセン、デイサービスなど計30カ所に回収ボックスを置き、大切に集めてきた。

 ふたはメンバーが所有する同市中島町の倉庫に保管。毎年5、9、12月にNPO法人エコキャッププラス(高砂市中筋5)が派遣するトラックが回収した。同法人が活動を終え、4月中旬の回収が最後となった。

 メンバー9人は、ビニール袋に入ったふたの中からたばこや缶のふたなどの異物を取り除き、7~10キロ分が入る袋に入れ直した。メンバーの女性(75)=小野市=は「外国の貧しい子どもたちを思って地道に続けてきた。家では今もつい集めてしまうけれど、もう必要ないと思うと寂しい」と話した。

 保育園では、登園を嫌がっていた子が、回収ボックスにふたを入れて褒められ、笑顔を見せたというエピソードも。高橋一夫代表(71)=同市=は「活動が根付いていたのでもったいない気もするが仕方がない。今は11年間やり切ったという充実感もある」と満足そうな表情を見せた。(笠原次郎)

北播の最新
もっと見る

天気(7月22日)

  • 29℃
  • ---℃
  • 50%

  • 31℃
  • ---℃
  • 50%

  • 30℃
  • ---℃
  • 50%

  • 30℃
  • ---℃
  • 60%

お知らせ