北播

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多くの人でにぎわった実物大模型の一般公開=加西市鶉野町
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多くの人でにぎわった実物大模型の一般公開=加西市鶉野町
実際に動かせる「自動空戦フラップ」を紹介する上谷昭夫さん=加西市鶉野町
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実際に動かせる「自動空戦フラップ」を紹介する上谷昭夫さん=加西市鶉野町
当時の格納庫を模した備蓄倉庫。実物大模型を保管する=加西市鶉野町
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当時の格納庫を模した備蓄倉庫。実物大模型を保管する=加西市鶉野町

 太平洋戦争末期、旧日本海軍が切り札として開発した戦闘機「紫電改」の実物大模型(全長9・37メートル、幅11・99メートル)が完成し、一般公開が9日、兵庫県加西市鶉野町の鶉野飛行場跡で始まった。市内外から模型ファンや家族連れら約2千人が詰め掛け、写真を撮るなどして平和の重みを伝える機体に見入った。(森 信弘)

 紫電改は、川西航空機(現・新明和工業)が約400機を製造。鶉野工場でも46機を組み立て、試験飛行もした。模型は、同飛行場跡周辺の戦争遺跡を整備する市が総工費約1500万円をかけて制作した。

 完成式では、西村和平市長が「飛行機の技術を伝え、平和へのメッセージを発信する核になると期待する」とあいさつ。当時の図面や写真を探し出すなど模型制作に協力した鶉野平和祈念の碑苑保存会理事の上谷昭夫さん(80)=同県高砂市=は急旋回を可能にした翼の「自動空戦フラップ」などについて解説した。「日本に一筋の光を与えたが、搭乗した多くの若者が戦死したことも知ってほしい」と話した。

 模型を保管する防災用の備蓄倉庫は、木造平屋で延べ床面積約480平方メートル。総工費は約2億200万円。

 今後の公開は第1、3日曜の午前10時~午後3時。同保存会が説明をする。申し込み不要。市文化・観光・スポーツ課TEL0790・42・8773

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