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製塩土器(手前)などを貫頭衣を着てアピールする職員=小野市立好古館
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製塩土器(手前)などを貫頭衣を着てアピールする職員=小野市立好古館

 兵庫県小野市西本町の市立好古館で、企画展「知られざる小野市の弥生時代!」が開かれている。水田での本格的な米作りが始まり、加古川流域に集落が増えたが、それに伴い戦いも噴出。出土した矢じりや米を蓄えた土器など約50点から当時の暮らしぶりを探る。

 弥生時代は紀元前4世紀からの約550年間。米作りが始まり、鉄器や青銅器も使われるようになり、その発展は「古代の文明開化」とも呼ばれる。加古川が南北を流れ、肥沃な平野が広がっていた小野市では弥生時代の遺跡が29カ所確認されており、前期から中期、後期へと増えていった。

 前期の土器は米を蓄えるつぼなどを展示。中期になると食べ物を盛り付ける土器も現れ、後期になると器が薄く洗練された形になっていく。海水を熱して塩を作る「製塩土器」は現在の岡山県か香川県の瀬戸内海沿岸からもたらされ、加古川流域で唯一の土器が中期の大寺遺跡(新部町)で出土している。

 中期の金鑵城遺跡(昭和町)では、人口が増えたことによる集落間の緊張を物語る矢じりが出土。断面が鋭利になる堅い石材「サヌカイト」で作られている。同遺跡は標高が94メートルある高地性集落として築かれた。見張りを置き、有事には逃げ込む場所だったようだ。弥生時代の衣服「貫頭衣」の試着や当時の暮らしにまつわるクイズもある。

 学芸員の男性(30)は「加古川流域の豊かな地域で人口が増え、現在の小野市につながっていることに思いをはせてもらいたい」と期待する。

 9月16日まで。展示説明会が8月12日、9月1日の午後1時半からあり、地元の農事組合法人「きすみの営農」(下来住町)が栽培した古代米を試食できる。小野市立好古館TEL0794・63・3390

(笠原次郎)

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