北播

  • 印刷
原爆ドームの前を歩く中学生たち=広島市中区
拡大
原爆ドームの前を歩く中学生たち=広島市中区
山本定男さん(右)の話に耳を傾ける中学生たち=広島平和記念資料館
拡大
山本定男さん(右)の話に耳を傾ける中学生たち=広島平和記念資料館
リニューアルされた展示を見学する中学生たち=広島平和記念資料館
拡大
リニューアルされた展示を見学する中学生たち=広島平和記念資料館

 兵庫県加西市内の中学生が参加する「平和学習バスの旅・イン広島」が今年も開かれ、1~3年の32人が被爆者の証言に耳を傾けた。リニューアルされた広島平和記念資料館の展示も見学。原爆の恐ろしさやそれを伝えることの大切さをかみしめた。8月6日は広島原爆の日。(森 信弘)

 加西市は1991年度から毎年、小中学生を対象にバスツアーや講演会などの平和事業を実施。財政難などから2004年度に中断したが、15年度からバスツアーを再開している。

 生徒たちは、爆心地近くでバスを降りた。原爆の破壊力を示す原爆ドームを見学し、原爆で亡くなった子どもたちの霊を弔うための「原爆の子の像」では、鐘を鳴らして犠牲者の冥福を祈った。

 広島平和記念資料館では、中学2年生だった14歳のとき被爆した山本定男さん(88)=広島市東区=の体験を聞いた。74年前のあの日、動員された山本さんたち2年生は、爆心地から約2・5キロのサツマイモ畑で被爆。強烈な熱風で倒れ、気が付くと巨大な炎がわき上がって見えたという。

 爆心地近くに動員された同じ中学の1年生321人は、全員が亡くなった。山本さんは中身が真っ黒になった弁当箱など1年生の遺品を紹介。「一瞬にして地獄に変わった」と語り、1年生と同様の作業をしていた生徒約6千人が亡くなったことも説明した。

 さらに「被爆者は原爆症で苦しむだけでなく結婚などで差別も受け、心と体に深い傷を負った」とし「世界中に1万4千発もあるという核兵器をなくしたい。平和になるよう頑張りましょう」と呼び掛けた。

 その後、生徒らは、今春リニューアルオープンした本館へ。展示は写真や遺品など実物で伝えることを重視したといい、生徒らは顔が分からないほどやけどした女性の写真や被爆者の洋服などに見入った。

 加西中2年の女子生徒(14)は「中学生で被爆した話を聞いて、自分も体験したような悲しい気持ちになった」。同級生の女子生徒(13)も「将来があった子どもたちのことを思うと苦しくなった」と犠牲者を思いやり、別の2年生(13)は「日本に住む人は、次の世代に伝えていかなければ」と誓った。

北播の最新
もっと見る

天気(9月20日)

  • 26℃
  • 20℃
  • 30%

  • 26℃
  • 16℃
  • 20%

  • 26℃
  • 18℃
  • 40%

  • 26℃
  • 17℃
  • 30%

お知らせ