北播

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木彫やドローイングの前でエスラージを演奏する南野佳英さん=岡之山美術館
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木彫やドローイングの前でエスラージを演奏する南野佳英さん=岡之山美術館

 兵庫県淡路市内の廃校を再生した芸術空間「ノマド村」を拠点に、創作活動を続けている現代美術家南野佳英さんの個展が、同県西脇市上比延町の岡之山美術館アトリエで開かれている。インド音楽の世界を木彫や、指で描いたドローイングに昇華させた作品世界を紹介している。10月6日まで。

 1969年神戸市生まれ。京都市立芸術大の彫刻科を卒業後、インドやドイツに留学、長期滞在するなどし、2011年からノマド村で活動。淡路市内の観光施設に勤務しながら、彫刻や大型造形の制作、インド民族弓奏楽器「エスラージ」の演奏などを続ける。

 日本社会で当たり前とされる価値観に違和感を抱きながら育った。彫刻を学ぶために渡ったインドで古典音楽と出合い、神や自然、宇宙といった壮大な対象を歌い奏でる奥深さに引き込まれた。自身もエスラージを学び始め、造形作品などとの融合を探るようになったという。

 本展のテーマは「シークレット・オブ・サウンド」。インド音楽の古いラーガ(旋律の型)の一種から、重要とされるフレーズを形に変え、木彫とドローイングの約30点で表現。在廊中はエスラージも演奏する。「はっきり言って社会的なメッセージはない。でもこんな世界もあるんだなって、視線を少しずらしてもらえたら」と話している。

 入館無料。午前10時~午後5時(10月6日は午後3時まで)。24、30日休み。23、27、29日と10月6日は南野さん在廊。岡之山美術館TEL0795・23・6223

(長嶺麻子)

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