北播

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鍛冶屋線を舞台とした劇の練習を重ねるセミナー受講生ら=多可町中区茂利、中コミュニティプラザ
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鍛冶屋線を舞台とした劇の練習を重ねるセミナー受講生ら=多可町中区茂利、中コミュニティプラザ

 廃線から30年を迎えるJR鍛冶屋線を題材とした創作劇「カラフル・ワールド-七色の線路」が27日、兵庫県多可町中区中村町のベルディーホールで開かれる。高度経済成長期から廃線まで、往時の鍛冶屋線を巡る日常に焦点を当てた物語。同ホールの演劇セミナー受講生14人が、地元のダンスや合唱グループなどと共演して当時の車窓へといざなう。

 鍛冶屋線は1923~90年3月、多可町から同県西脇市まで「鍛冶屋-中村町-曽我井-羽安-市原-西脇-野村」の7駅、13・2キロ区間で運行。播州織の生地の運搬から、戦後急増した播州織関連の通勤客、通学客の足となり、地域の変化、生活と共にあった。

 この7駅を舞台に展開する劇は、演出家大塚雅史さん(53)=大阪市=が脚本を担った作品の再演出。大塚さんは1999年から毎年、この演劇セミナーで指導し、受講生と作品発表を続けている。

 カラフル-の執筆当時、鍛冶屋線の歴史を調べ、7駅を歩いて思いを巡らせた大塚さん。「廃線は列車がなくなるだけではなく、そこに暮らす人々の日常や思い出を断ち切ってしまう」と指摘。「人口減少の時代に、目の前の効率が求められがちだが、残すべきものは何か、思いをはせてもらえたら」とも語る。

 演じるのは、公募で集まった20~60代の地元住民。鍛冶屋線に乗った経験のない受講生も多いが、「両親が通学で使っていた」「家に記念切符があった」などとその気配を感じてきた。

 メンバーは9月から約1カ月半、20回以上の稽古を重ねている。同町出身の女性(38)=高砂市=は、廃線直前に乗車した一人。「昔はこんな感じやったな、と見ている人にも振り返ってもらいたい」と話している。

 午後2時開演。入場料千円、高校生以下500円(いずれも当日500円増)、3歳未満無料。ベルディーホールTEL0795・32・1300

(長嶺麻子)

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