北播

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集落の内と外を区別していたとみられる溝。集落の跡があった右側に穴がいくつもある=加西市中富町
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集落の内と外を区別していたとみられる溝。集落の跡があった右側に穴がいくつもある=加西市中富町
出土した手焙形土器。穴の中で香のようなものを炊いたと考えられる=加西市中富町
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出土した手焙形土器。穴の中で香のようなものを炊いたと考えられる=加西市中富町

 兵庫県加西市中富町で条里遺跡の下から弥生時代後期(2~3世紀)の遺構が見つかったとして、同市教育委員会が19日、発表した。市教委によると、土地の区画とされる「条里」が残る地域での大規模調査は北播磨では少ないという。遺構には集落の跡があり、市教委の担当者は「奈良時代~中世に条里が造られる以前も人が生活していた様子がうかがえる」と話している。

 市教委は「加西インター産業団地」の整備に伴い8月下旬から、4500平方メートルを対象に調査している。

 遺跡付近には、1辺109メートル四方で区切られた条里が残る。1~3月の事前調査で遺構が確認され「二又遺跡」と名付けられた。事前調査では、調査地の北側では、水に関わる祭祀で使われた可能性のある「手焙形土器」が完全な形で見つかった。

 8月からの調査では、南北に人工的な溝の跡を確認。長さ約60メートルで幅約1~1・5メートル、深さ約20~30センチ。つぼやかめなど弥生時代後期の土器が出土した。集落と谷筋を分けたとみられ、少し高い西側では柱穴約200基や土抗十数基が確認された。複数の倉庫のような建物や土抗墓があった可能性が考えられるが、竪穴式住居の跡はなく、集落の端だったとみられる。

 一方、東側では自然の川が流れていた谷筋と、水利の溝も見つかった。市教委の神所尚睴主事は「調査地点の外に、水を利用する水田が広がっていた可能性がある」と話している。

 21日午後1時半から現地説明会がある。雨天中止。市教委生涯学習課TEL0790・42・4401

(森 信弘)

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