北播

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前回出られなかった悔しさをバネに、初出場を果たした中央大の3区三浦拓朗=神奈川県藤沢市(中央大広報室提供)
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前回出られなかった悔しさをバネに、初出場を果たした中央大の3区三浦拓朗=神奈川県藤沢市(中央大広報室提供)
ルーキーながら主力として山上りに臨み、フィニッシュする日本体育大の藤本珠輝=神奈川県箱根町
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ルーキーながら主力として山上りに臨み、フィニッシュする日本体育大の藤本珠輝=神奈川県箱根町
2年連続で出場した駒沢大の8区加藤淳=神奈川県藤沢市(関係者提供)
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2年連続で出場した駒沢大の8区加藤淳=神奈川県藤沢市(関係者提供)

 新春の晴れ舞台を、西脇工業高校(兵庫県西脇市)の元エース3選手が駆け抜けた。2、3日に行われた第96回東京箱根間往復大学駅伝(箱根駅伝)に、中央大2年三浦拓朗が3区、日本体育大1年藤本珠輝が5区でそれぞれ初出場。駒沢大3年加藤淳は8区で、2度目の戦いに挑んだ。(井川朋宏)

■中央大2年 三浦拓朗選手「どんな大会よりもレベル高かった」

 前回は体調不良で出場を逃した中央大の三浦拓朗が、念願の初舞台に立った。各校の主戦級がそろう3区で区間12位。高校時代から全国駅伝や国際大会に出場し経験は豊富だったが、「今まで走ったどんな大会よりもレベルが高かった」と実感を込めた。

 ルーキーだった前回は年末の風邪による発熱で、予定した7区出場を回避。当日は沿道からチームメートにタイム差を伝える役を担い、悔しさをかみしめた。

 昨年10月の予選会でチーム3番手に入り、本選出場へぎりぎりの総合10位通過に貢献。20キロ以上の長丁場にも自信をつかみ、11月の記録会でも1万メートルで自身初の28分台をマークした。

 今回は「今までで一番調子が良いぐらいだった」と振り返る。18位でたすきを受けると、下り基調の前半は区間上位の順調なペースで2人を抜いた。だが平地が続く後半は、前を追う気負いで伸び悩み、順位を押し上げられなかった。

 たすきを渡した後は、周囲へ3度、頭を下げて「ありがとうございました」と繰り返した。母校西脇工業高での教えを受け、仲間や世話になった人、応援する人への感謝を込めたという。レース後も印象を残した2年生は「同学年の選手にも及ばず、自分の今の力を確認できた。このままでは上の選手には勝てない」と、冷静に先を見据えた。

■日本体育大1年 藤本珠輝選手「期待に応えられなかった」

 倒れ込むようにフィニッシュすると、仲間に抱きかかえられた。日本体育大のルーキー藤本珠輝は山上りの5区に挑み、区間16位。けがの治癒から間がなく、「攻めの走りができず、期待に応えられなかった」と唇をかんだ。

 加古川市立陵南中、西脇工業高時代は、共に最終学年でエースとして、チームを全国駅伝へ導いた。大学で練習量が倍増し、20キロ以上の距離にも適応。10月の箱根駅伝予選会でチーム最上位の14位、11月の上尾シティハーフマラソンで1時間2分台の好記録を出した。

 だが、体は悲鳴を上げていた。12月1日の記録会で両脚アキレス腱を負傷し、練習を再開したのは大会の1週間ほど前。希望した山上りから、負担の少ない平地への転換も選択肢にあったが、先輩たちに「誰もおまえのせいにはしない」と背中を押され覚悟を決めた。

 沿道を埋め尽くす大声援に力を得て、前半は想定通りの出来。だが標高差が800メートル以上もある上り坂で、中盤以降に調整不足の影響が露呈した。二つ順位を落とし、何とかゴールまでたすきを運んだ。

 今季の活躍で、過去に打ち明けた全身脱毛症についても、メディアで取り上げられた。同じ病の人らから反響を呼んだホープは「この駅伝で結果を出さないと意味がない。このままでは終われない」と、成長を誓った。

■駒沢大3年 加藤淳選手「積み上げてきたことに間違いはない。」

 6位でたすきを受けた駒沢大の8区加藤淳は、攻めの走りを見せたものの、後半の難所で失速。区間11位でスピードランナーとしての本領を発揮できず、「スタミナとともに、我慢する気持ちを鍛えないと」と、反省が口をついた。

 1年生から学生三大駅伝に出場するなど期待を背負い経験を積んできた。この1年は前回の箱根駅伝後、春先に膝を故障。選手層の厚いチームで後れを取った。昨年11月の全日本大学駅伝には間に合わせ、6区で区間4位と及第点の走り。チームは総合3位に入った。

 今大会は区間3位以内を目標に、1分近く離れた前の東京国際大などを追った。だが、向かい風の悪条件で前との差が縮まらず、終盤、上りが約500メートル続く遊行寺坂で暗転した。「力を振り絞りたかったが、脚がつりそうになった」。後続の2校に抜かれ、上位争いから遠のいた。

 一方、同区間では同じ兵庫でしのぎを削った青山学院大3年の岩見秀哉(須磨学園高出)が、区間2位で総合優勝に貢献。加藤は「このまま置いていかれるわけにはいかない」と、大いに刺激を受けたという。

 チームは総合8位でシード権を確保。大学最後の1年を前に「積み上げてきたことに間違いはない。並の努力でなく、人の2倍、3倍頑張って練習したい」と気持ちを高めていた。

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