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特攻隊員を悼み、線香を手向ける法要の参加者ら=大願寺
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特攻隊員を悼み、線香を手向ける法要の参加者ら=大願寺

 旧姫路海軍航空隊の鶉野飛行場(兵庫県加西市鶉野町)から1945年に沖縄に向けて出撃し、戦死した特攻隊員63人を追悼する法要が4日、地元の大願寺(鶉野町)で営まれた。隊員を知る地元住民ら12人が位牌に手を合わせ、若くして散った命に思いをはせた。

 95年から続く追悼法要は、飛行場資料館の運営などを行う「鶉野平和祈念の碑苑保存会」(三宅通義会長)の主催。特攻隊が初めて出撃した4月6日前後の週末に毎年開いている。本堂で住職の読経が響く中、参加者は位牌の前で線香を立て、手を合わせ冥福を祈った。

 同保存会監事を務める塩河清一さん(87)=加西市=は45年3月、26歳の特攻隊員大岩虎吉さんの出撃を大岩さんの妻、幼い娘2人と自宅で見送った。大岩さん一家が住んでいた家を貸しており、家族ぐるみの付き合いだった。

 自宅近くに飛んできた飛行機が「さようなら」と言うように機体を揺らせた。操縦席の大岩さんが、集まっていた家族に手を振った。大岩さんの妻は「あれがお父ちゃんです。これが最後です」と言って泣き崩れ、塩河さんも涙に暮れた。

 塩河さんは「あの日のことは今でも鮮明に覚えている。今後も数多くの若い命が散っていったことを語り継いでいきたい」と話していた。(笠原次郎)

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