北播

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人工の滝を造るため、闘竜灘の岩場に設置された樋=加東市上滝野
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人工の滝を造るため、闘竜灘の岩場に設置された樋=加東市上滝野
人工の滝を上り損ねたアユ。跳ねると岩床下にある籠に落ちていく。その様子を見守る澤野祥二会長
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人工の滝を上り損ねたアユ。跳ねると岩床下にある籠に落ちていく。その様子を見守る澤野祥二会長
籠の中をのぞくと、大量のアユが泳いでいた=加東市上滝野
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籠の中をのぞくと、大量のアユが泳いでいた=加東市上滝野

 兵庫県加東市上滝野の名勝・闘竜灘で、観光用に設置されている伝統の「筧(かけい)漁」によってアユやハイジャコが次々と岩床に打ち上げられている。これほどの大漁は10年ぶりといい、関係者は「跳ねた瞬間、アユのうろこがきらりと光る姿は美しい。涼を感じてもらえたら」と見学を呼び掛けている。(中西大二)

 闘竜灘は日本一早いアユ漁が解禁されることで知られる。江戸時代から続く筧漁は、奇岩と激流からなる闘竜灘で生まれた漁法。筧と呼ばれる「樋(とい)」を岩場に置いて人工の滝を造り、アユの遡上(そじょう)を待つ。上り損ねたアユが少し斜めになった岩床に打ち上げられ、跳ねながら斜面下の籠へと落ちていく。

 昭和50年代ごろまでは、岩の地形を利用して仕掛けた樋があちこちに置いてあったという。だが河川改修などの影響でアユが減り、伝統の漁法もほとんど見られなくなった。

 現在、この漁法を受け継ぐ唯一の人物が、近くで旅館「滝寺荘」を営む加東市観光協会の澤野祥二会長(68)。四半世紀の漁歴を誇り、久しぶりの大漁に目を細める。詳しい原因は分からないが、「自然条件がうまく重なった結果かな」。雨で水量が増えた後、アユは下流に流されるが、直後に晴れて気温が上昇すると、再び上流へ向かう習性があるという。「梅雨の晴れ間は、跳ねる姿を見るチャンス」と話す。

 漁には加古川漁協の許可が必要。筧漁の設置場所は立ち入り禁止のため、同市観光協会では展望エリアからの見学を勧めている。

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