兵庫県加東市特産「やしろの桃」の糖度検査が17日、やしろ桃園(上久米)であった。糖度が甘いとされる12度以上におおむね達し、中には16・8度と「とても甘い」ものもあった。8月中旬にかけ、上久米地区を通る県道西脇三田線沿いの特設テントなどで販売される。
同園は約6ヘクタールあり、今年は農家15軒が清水白桃や白鳳(はくほう)などを栽培。JAやしろ桃部会の大西茂信部会長(68)=加東市=によると、今季は4月上旬に開花のピークを迎え、雨が少ない時期を経て、梅雨入り後は長雨になったが、大きく順調に育ったという。
加西農業改良普及センター(加西市別府町)の椿野佳奈子普及主査は、光の屈折を使って検査する「非破壊糖度計」で、農家が持ち寄った約30個を調べた。大きいほどおいしいといい、今年は例年より二回りほど大きいものが目立った。
食べ頃を迎えたモモはJAみのり農産物直売所「ふれすこ」の社店(加東市社)、西脇店(西脇市西田町)、道の駅とうじょう(加東市南山1)にも並ぶ。大西部会長は「長雨の影響を心配したが、検査の結果、今年も甘くておいしいモモができたのが分かって良かった」と喜んでいた。(笠原次郎)
