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姫路海軍航空隊から預かったという神棚と山本安彦宮司=乎疑原神社
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姫路海軍航空隊から預かったという神棚と山本安彦宮司=乎疑原神社

 太平洋戦争中、兵庫県加西市鶉野町にあった姫路海軍航空隊の基地に設けられていた神棚が、同市繁昌町の乎疑原(おぎはら)神社で保管されている。当時、全国の航空隊基地にあったとされる神棚だが、終戦後に処分され、戦後75年たった現在まで残っているものは珍しいという。(小日向務)

 同航空隊は1943(昭和18)年10月1日に開設された。基地と周辺には鶉野飛行場や紫電改、紫電を生産した川西航空機の組立工場があった。45年には特別攻撃隊「白鷺隊」が編成され、63人が亡くなった。

 神棚は幅約70センチ、高さ約80センチ、奥行き約30センチで、ヒノキ製。

 同神社の山本安彦宮司(89)によると、8月15日の終戦の数日後、同隊の司令ら幹部が訪れ、「基地に置いたままだと、米軍に台無しにされてしまう」と、先代住職だった父に神棚を預けていったという。

 「先代住職は基地関連の地鎮祭をした縁で、司令と仲がよかった」と説明。神棚は、工兵が作ったらしく、かつては白木だったというが、時間の経過とともにあめ色になっている。

 同航空隊などに詳しい戦史研究家の上谷昭夫さん(81)によると、航空隊の基地には「武運長久」などを願って神棚が設けられていたといい、「ほかに神棚が今も残っているという話は聞いたことがない。非常に貴重」と解説する。

 山本宮司は、高校で国語や社会の教諭を務めたほか、現職の県神社庁研修所主任講師でもある。預かった神棚については「さまざまな願いや思いがこもっている。これからも大切にお守りしたい」と話している。

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