兵庫県加西市と小野市を結ぶ北条鉄道の法華口駅(加西市東笠原町)で行き違い設備が完成し、30日に完成記念式典が開かれた。
設備完成に伴い、9月1日からは平日の朝と夜に計5往復が増便。現在の1時間に1往復運行が、30分間隔でできるようになり、通勤や通学といった地域の足としての利便性が高まる。
式典には同駅の関係者ら約80人が出席した。北条鉄道社長の西村和平・加西市長は「まちにとって大きな悲願だった。今まで以上に市内外の人たちに乗車してもらいたい」とあいさつし、新しい設備の前で来賓らがテープカットをした。式中には、試運転中の下り車両が同駅に停車。上りの運行車両と並ぶ光景に鉄道ファンらは盛んにシャッターを切った。
同鉄道では設備完成と増便に合わせ、通勤定期券を購入すると商品券の特典が付くキャンペーンを実施している。(中西大二)
