北播

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店内に並べられたスズ製酒器「NAKAGO」と加東市産山田錦で醸した日本酒=神戸市中央区北野町
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店内に並べられたスズ製酒器「NAKAGO」と加東市産山田錦で醸した日本酒=神戸市中央区北野町
念願の店を持ち、店舗前で抱負を語る藤原弘三さん
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念願の店を持ち、店舗前で抱負を語る藤原弘三さん

 兵庫県加東市など高品質酒米産地「特A地区」の山田錦で醸した日本酒を、スズ製酒器で味わえる店が神戸市中央区北野町にオープンした。金属加工業「藤原」(同県小野市)が酒器を開発し出店。新型コロナウイルス感染症の影響で日本酒の出荷量が落ち込む中「山田錦の産地活性化につなげたい」としている。(中西大二)

 同社は鋳型の中にはめ込む砂型「鋳型中子(なかご)」を製造し、油圧バルブや鉄道の部品などを出荷する。藤原克弘社長(64)は生まれも育ちも加東市で大の日本酒好き。山田錦の古里に住んでいるからには、培った技術で左党をうならせるスズ製酒器を作りたいと考えていた。

 スズは熱伝導に優れ、熱かんならほんのりと温かく、冷やは冷たいままの酒を味わえる。長男で取締役の弘三さん(40)も部品だけでなく、「顧客に喜んでもらえる商品を」と、社員一丸となって開発に臨んだ。

 昨年完成した酒器は、銀色の光沢が印象的なデザインで、「鋳型中子」から取って「NAKAGO」(ナカゴ)と名付けた。主に通信販売で売り出したが、弘三さんは「試飲できる場を」と神戸市内での出店を模索。今月中旬に同名の店を開設した。

 販売方法もユニーク。店の入り口でスズとガラス製の酒器を使い無料で飲み比べてもらう。興味がある人には店内で、山田錦の日本酒を振る舞う。牛肉丼などの食事も用意する。人気は上々といい、東京から訪れた30代男性はスズ製酒器で飲んだ後「すっきりした味。知人の贈り物にしたい」と気に入った様子だった。

 弘三さんは生産農家の高齢化など業界を取り巻く現状が厳しいだけに、若者の来店を期待。「この酒器は日本酒と消費者をつなぐ大切なツール。山田錦や日本酒に関心を持ってもらう機会にしたい」と話す。水曜日定休。NAKAGOTEL078・855・7728

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