北播

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96歳の乾東陽子さん(左端)を筆頭に、月2回の句会を楽しむ鹿の子句会のメンバー=安楽寺
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96歳の乾東陽子さん(左端)を筆頭に、月2回の句会を楽しむ鹿の子句会のメンバー=安楽寺
自ら病になった時のことなどを詠んだ作品を並べた俳句展=西脇病院
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自ら病になった時のことなどを詠んだ作品を並べた俳句展=西脇病院

 96歳を最年長に、月2回の活動を続ける兵庫県西脇市の俳句グループ「鹿(か)の子(こ)句会」が、発足43周年を記念した俳句展を開いている。会員8人はおおむね戦前、戦中生まれの世代だが、ほぼ休むことなく句会に参加し、季節の移り変わりなどを詠んだ創作を続ける。(長嶺麻子)

 1977年に発足した同会は、現在96~67歳の8人が所属する。西林寺(西脇市坂本)の先々代の住職、故・民岡あきらさんや、たつの市出身の俳人で、本紙文化面に句集評や随筆を執筆していた故・加藤三七子さんが指導。ほぼ10周年ごとに合同句集「鹿の子」を発刊してきた。

 長く、実相寺(同市西脇)で句会を開いていたが、ここ数か月は安楽寺(同市鹿野町)で開催。毎回、一人7作品ずつ持ち寄るなどして全体から5句を選ぶ。かつては、北海道や九州など全国各地への吟行も楽しんだが、近年は身近な自然に着目した表現を楽しむ。

 加齢と共に鬼籍に入る会員も目立ち始め、40周年を記念した句集の発刊はかなわなかった。「次の区切りの45周年には」とも考えたが松田満江代表(82)は「みんな年やから、2年も生きられるか分からん」と俳句展を開くことにした。

 短冊やびょうぶに書き込んだ作品を、西脇病院(同市下戸田)1階で30日まで展示し、外来や入院患者らに鑑賞してもらっている。

 かつては国内外で登山を楽しみ、さまざまな植物をめでてきた乾東陽子(とうようし)さん(96)は「足が悪くて登山はかなわないが、家のそばの山を眺めたり、庭を歩いたりしては昔を思い出し、心の中に花を咲かせている」と年を重ねてからの創作の秘けつを語る。

 発足時から句会を休んだことがないという松田代表は「病気とかいろいろあったけど、やっぱり楽しいんでね」と笑う。そして「物などを見て自分が感じた瞬間を詠む。人のまねはできない。教えてもらった人に感謝しながら、命ある限り続けたい」と話している。

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