軍師黒田官兵衛ゆかりの地として知られる、兵庫県西脇市黒田庄町黒田の荘厳寺で、本格的な紅葉シーズンが始まった。本堂までの参道では、落葉したモミジやカエデが、こけむした石段と対照的なコントラストを織りなしている。
同寺が所蔵する黒田城主・黒田家略系図には、官兵衛の名が記されていることなどから、地元による北播磨黒田官兵衛生誕地の会が毎年11月に、「黒田の里・官兵衛まつり」を催している。今年は新型コロナウイルス感染症のため、供養祭のみとなる。
山の中腹にある本堂付近の色づきはこれからだが、参道に日が差し始める午前10時ごろから、カメラを手にした参拝客が訪れるという。近隣住民も移りゆく季節を肌で感じようと、散策を楽しんでいた。(長嶺麻子)
