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屋外駐車場に設置された発熱トリアージ外来=西脇病院
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屋外駐車場に設置された発熱トリアージ外来=西脇病院
岩井正秀西脇病院長=西脇病院
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岩井正秀西脇病院長=西脇病院

 兵庫県北播磨の中核病院、西脇病院(同県西脇市下戸田)での勤務が30年を超える岩井正秀病院長(65)が長年地域医療に尽力したとして、全国自治体病院開設者協議会会長らによるへき地医療貢献者表彰を受けた。新型コロナウイルス感染症拡大初期の3月から、発熱トリアージ外来を設置するなど、全国的にも注目が集まった同院。改めて地域医療への思いを聞いた。(聞き手・長嶺麻子)

 -多可町の診療所へ医師の派遣を続けることなどが評価された。

 私も内科医として(診療所で)診察にあたったが、受賞は病院の皆の仕事が認められたからだと思う。へき地支援は私たちの役割であり、拠点病院の救急対応を含め地域全体のシステムとして成り立っている。

 10年以上前、勤務医が次々と去り、現在の半数近くになって地域医療が崩壊しかけた時期もあった。その時、休日診療などで協力してくれたのが、西脇市多可郡医師会の先生方。発熱トリアージ外来設置で連携できたのも、互いに顔の見える関係が続いているからだ。

 -医師数が回復した要因は。

 地元出身者やここで研修を経験した医師が、各地で経験を積んで戻って来たことが大きい。出身大学は多様で医師免許取得後、10年くらいの働き盛り。私は四国出身だが西脇は長く、地元愛は大事だと感じている。住民としての立場でこそ見えて伝わることがある。

 -コロナ禍での取り組みは。

 発熱外来は新型インフルエンザ対応の訓練が生きた。院内で広がらないようあらゆるシミュレーションを重ね、生かしてきた。事務職と看護師、薬剤師がチームとなって対応する、入院支援室設置もその一つ。今も週1回、プロジェクトチームが現状を確認しており、状況に応じてどんどんスタイルを変えている。

 -医療従事者の負担感が心配だ。

 仕事量が増えてスタッフがナーバスになった時期もあるが、今はほぼ災害時と捉えている。皆が普段の生活から気を付けていても長期戦になれば感染することもあり得る。分かった時にどうするかが大事で、誰も責められない。そのようなメッセージを伝えている。

 -冬に向け感染も増えそうだ。伝えたいことは。

 これから寒くなり、風邪症状も増える。家での検温を習慣にして、自覚症状があれば、まず電話で相談してほしい。そのような意識の高さが、コロナ禍における医療への最大の支援であり、地域を守ることにつながる。皆さんを信じている。

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