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「レファレンス協同データベース」の業務を担当する生友えりさん=小野市立図書館
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「レファレンス協同データベース」の業務を担当する生友えりさん=小野市立図書館
「レファレンス協同データベース」の業務を担当する生友えりさん=小野市立図書館
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「レファレンス協同データベース」の業務を担当する生友えりさん=小野市立図書館

 兵庫県小野市立図書館(同市中島町)は、依頼された疑問に答え、調査結果を共有する「レファレンス協同データベース」に力を入れている。全国の図書館の中でも貢献度が高く、国立国会図書館(東京都)から5年連続で礼状を受けた。その調査をほぼ一人で支えるのは生友えりさん(29)。資料を駆使してあらゆる疑問に対応。その調査の面白さと苦労に迫った。(杉山雅崇)

 事業には全国の公共図書館や大学図書館など計845館が参加。10月末で約26万件が登録されている。

 小野市立図書館は近年、データ調査と登録を熱心に進めてきた。昨年2月の累計登録数は1374で、県立図書館(同県明石市)を抜いて全国53位となっている。

 現在、この業務を担う生友さんは、疑問を抱えた利用者に窓口で対応し、丁寧に聞き取りをして調査に乗り出す。「ある聖歌のフランス語版の歌詞が知りたい」「昔、小野の市長を務め、陸上選手としても知られた井上増吉という人は、高校時代に陸上でどんな成績を残したのか」。依頼内容はさまざまだ。

 専門的な質問にも、館内の歴史書や資料をあたって答えを求める。自費出版の冊子や百科事典を調べることも。それでも対応できなければ、大規模な図書館に助けを乞うこともある。

 努力しても結論に到達せず、悔しい思いをしたことも。戦時中、市内にあった軍需工場の立地を調べた時には、文献をあさっても大まかな位置しか特定できず、涙をのんだ。

 通常業務と並行して調査をするので多忙だが、「自分が疑問にも思わないことを調べられるのは新鮮で面白い」と手応えを感じる。

 データベースには今日も、職員の努力の成果が次々とつぎ込まれ、更新されていく。生友さんは「調査は自分のためにもなる。可能な限り依頼を受けたい」と資料の山に目を向けた。

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