兵庫県小野市生活環境グループが25日までに、同市樫山町で生活ごみを不法投棄した男を特定し、県警小野署に通報していたことが、関係者への取材で分かった。同署は近く、同県加古川市の20代の男を廃棄物処理法違反(不法投棄)の容疑で書類送検する方針。同グループの職員によるパトロールが、特定の端緒になったという。
同グループによると、10月22日午後2時40分ごろ、同市の環境美化推進職員が不法投棄のパトロール中に、樫山町の市道脇で、段ボールやプラスチック製のかごなどの生活ごみ(約13・3キロ)を発見した。
職員はその場でごみ袋を開き、内容物を確認。その結果、名前や住所につながる書類を発見したため、同署に通報した。
同署は防犯カメラなどから投棄した加古川市の男を突き止め、事情聴取を行った。男は容疑を認め、「正規の手順で捨てたらよかったが、邪魔くさかった」などと話しているという。
同市によると、付近は不法投棄の多発場所で、パトロールを強化していた。同グループの担当者は「不法投棄は犯罪。今後も活動を強化し、撲滅に向けて活動をしていく」としている。(杉山雅崇)
