戦争遺跡を芸術で彩る「はなむけたむけ」が12日、兵庫県加西市鶉野町の鶉野飛行場跡周辺で始まった。対空機銃座跡と爆弾庫跡に、遺跡と連動した空間芸術作品を展示。戦地へ向かう家族や恋人、友人を見送った人への思いに焦点をあてている、という。13日まで。
同市観光まちづくり協会の主催で、今年1月に続く2回目。機銃座跡では、機銃とそれに巻き付く白い布をイメージした「はなむけ」を展示。爆弾庫跡では別れを感じさせる「たむけ」を置いた。
制作者のわにぶちみきさんは「鶉野の物語や、関わった人たちの思いと、作品を見た人がつながる『接点』になれれば」と話す。
トランペットとコンピューターによる演奏と、ダンサーとの即興パフォーマンスは機銃座跡であり、約30人の観客が見守った。
13日も午後2時半からパフォーマンスがある。観覧無料。(小日向務)
