西脇ロイヤルホテルと西脇市 避難所開設で協定締結

2020/12/11 05:30

災害時協定を締結した片山象三西脇市長(左)と西脇ロイヤルホテルの中川省三社長=西脇市役所(提供)

 兵庫県西脇市と西脇ロイヤルホテル(西脇市西脇)は、災害発生時の避難所開設に関する協定を結んだ。新型コロナウイルス感染症が拡大する中、指定避難所に避難者が入りきれない場合、同ホテルの宴会場やロビーなど、最大約180人が使用できる想定という。 関連ニュース 福祉避難所、明石市が強化 収容体制、36施設714人に拡大 災害時移動困難な高齢者ら対象 東京の企業と相生市、災害時の応援協定 避難所へ日用品供給 在庫4万点、職員の事務用品も 災害時のトイレ「もしも」に備え 伊丹のNPOが冊子 避難生活に役立つグッズや注意点、漫画で紹介

 県は6月、同感染症対応の避難所運営ガイドラインを更新した。避難者1人当たり3平方メートル以上と従来通りの居住面積に加え、世帯ごとの間隔を1~2メートル確保する必要性を盛り込んでおり、各市町は、避難所の収容可能人数などの見直しを進めている。
 同市の指定避難所は、風水害時が12カ所で最大収容人数2975人、地震時が18カ所で同4535人を想定。しかし、コロナ禍のガイドライン見直しに伴い、1人の居住面積を6・6平方メートルとし、使用する部屋を追加するなどしながら、それぞれ1575人、2515人とほぼ半減させた。
 協定締結後、同ホテルの中川省三社長は「災害は起こり得るもの。市民の安心安全を守るお手伝いをする」と語った。片山象三市長は「新たな避難所の確保が必要な中、大変心強い」と話した。(長嶺麻子)

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