兵庫県北播磨の官公庁や企業などは4日、仕事始めとなった。官公庁では市町長らが今年1年間や将来の目標を掲げ、新たな気持ちで業務に取り組むことを求めた。
今春に閉館する西脇市民会館で式を開いた同市は、部長や課長級の職員約50人を前に、片山象三市長が今年5月にオープンする市役所新庁舎などに触れ、「新たな1年になる」としつつ、「皆さんは市民の日常生活において必要不可欠なエッセンシャルワーカー。コロナ禍の中、あらゆる立場の人たちの暮らしを想像し、安全安心を守り抜く矜持(きょうじ)を刻んでほしい」と訓示した。
小野市役所では、幹部職員ら約90人が参加した。新型コロナウイルスへの感染予防のため、出席者を係長級以上に限定している。
同市の蓬●務市長はあいさつでコロナ禍に触れ、「各種給付金の手続きなどが迅速にできたのは皆さんの頑張りのおかげ」と、職員の働きを評価。「今年も新型コロナに負けない、元気で持続可能なまちづくりをしていかなければいけない」と呼び掛けた。
加西市も同ウイルスの感染予防のため、例年の庁舎内から場所を移し、市役所北側の芝生広場で約200人の職員を前に、西村和平市長が年頭のあいさつをした。
西村市長は、人口減が進む一方で、ふるさと納税の寄付額が順調に増えている状況などに言及。「市民と一緒に、住みやすく、魅力ある加西市をつくっていこう」と訴えた。(小日向務、杉山雅崇、長嶺麻子)
(注)●は「莱」の「来」が「來」
