兵庫県立小野高校(小野市西本町)ビジネスライセンス部の部員5人が、昨年11月に開かれた第141回珠算・電卓実務検定の第1級電卓部門で、満点合格を果たした。県内で満点を取った高校生は8人で、うち5人を小野高勢が占める快挙。部員たちは「部活動での練習の成果が出てうれしい」と喜びを語った。(杉山雅崇)
この検定は乗算、伝票算などの「普通計算部門」と、株式売買や利息などの金融計算が含まれる「ビジネス計算部門」がある。この両部門で満点を取り、その後の審査で合格すると、「満点合格」が認定される。
今回、合格したのは、3年の谷中瑞季さん(18)▽井上和奏さん(17)▽1年の木根悠佳さん(15)▽伏見咲菜さん(16)▽吉田くるみさん(16)の5人。
1年の3人は、初挑戦での合格。木根さんは「スピードと正確さを意識して検定に取り組んだ。自分なりにうまくできた」と満足そう。1カ月前から練習を重ねた伏見さんと吉田さんも「何度も問題を解いて、苦手な部分も克服したかいがあった」と顔を見合わせて喜んだ。
3年の2人は、卒業を前にした最後の検定で満点を勝ち取った。受験勉強の合間を縫って試験に臨んだ谷中さんは「頑張って対策を立てたので自信はあった。大学で学ぶ会計にも、この経験を生かしたい」。井上さんは「クラスの友人に電卓を教える中で、自分の力も身についた。将来、家計簿を付けるときに役立つかも」と笑顔で話していた。
