恐竜やキリン飛び出すだまし絵 3月開設の「加東アート館」壁面
2021/02/24 05:30
壁面から恐竜が飛び出すように見える看板のだまし絵=加東市下滝野
兵庫県加東市が同市下滝野の旧滝野庁舎を改修し、開設を予定している「加東アート館」に、目の錯覚を利用しただまし絵の看板がお目見えした。建物の壁面から恐竜やキリンなど3点のアート作品が飛び出すように見え、ユニークで迫力ある光景に足を止める人も。館内の整備もほぼ完了し、同館は3月21日にオープンする。(中西大二)
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旧滝野庁舎は鉄筋コンクリート3階建てで、1984年に完成した。アート館は1階がメイン会場で、参加、体験型の25作品を展示。スマートフォンで撮影すれば立体的に見え、さらにAR(拡張現実)の機能を備えた専用アプリをダウンロードすると、画像が動きだすなど臨場感ある写真と映像が撮影できる。
作品の多くが「未知なる深海の世界」をテーマにしており、深海魚の専門家で水族館のプロデュースもする鈴木香里武さんが監修。市は年間3万人の入場を見込んでおり、だまし絵の制作・販売会社アートレス(姫路市)が指定管理者として運営する。
看板が設置されてから、会員制交流サイト(SNS)で話題に。市は壁面にだまし絵をもう1点と、入り口付近にオブジェを設置する予定だ。担当者は「ユニークな仕掛けがたくさんあるので、オープンを楽しみにしてほしい」と話す。