多可町の「白」探しながら散策 PR動画で名所紹介
2021/03/19 05:30
こんにゃくスポンジの生産現場=多可町加美区丹治
高級和紙「杉原紙」などの特産品やまちの風景に「白」が多い兵庫県多可町で、ユニークなPR動画づくりが進んでいる。若いカップルが町内の「白」を探しながら観光スポットを散策。播州織の制作現場からこんにゃくづくりまで、ひと味違った視点で名所を紹介する。(伊田雄馬)
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「一風変わったPR動画を作りたい」と同町が企画。企業のPR動画などを手掛ける「感動会社楽通」(同県姫路市)に制作を依頼した。案内役として町内の小学校で同級生だった大学生草別(くさわけ)祐太さん(22)と、町職員の久森敬子さん(22)が出演。付き合って間もない町外在住の女性を誘い、男性が地元を巡る-という設定で撮影した。
2人は町役場からスタートし、まず白い杉原紙で造られた壁紙に見入る。続いて白を基調とした喫茶店「Borage(ボリジ)」(加美区寺内)の店内で腹ごしらえし、区内で播州織のワインダーが純白の糸を紡ぐ様子を見学した。
飲食施設「エアレーベン八千代」(八千代区中野間)へ移動し、ソフトクリームを食べたり、豆腐や湯葉づくりを体験したりと「白づくし」を満喫。男性役の草別さんが、できたての豆腐を手のひらに載せ、「意外と重い!」と声を上げる場面も。
こんにゃくスポンジ「つやの玉」を製造する畑中義和商店(加美区丹治)では、白いこんにゃくが台の上に所狭しと並び、天日干しされる風景を見学。久森さんは「商品は知っていたけど、作られている現場は初めて」と驚いていた。
動画は3~5分程度で、4月ごろに町のホームページ、動画投稿サイト「ユーチューブ」の公式チャンネルなどで公開する予定。