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敬礼する役場部と女性部の消防団員=多可町役場
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敬礼する役場部と女性部の消防団員=多可町役場
各支部への聞き取り表を手にする山本団長=西脇市下戸田
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各支部への聞き取り表を手にする山本団長=西脇市下戸田

 地方で消防団の担い手不足が深刻化する中、兵庫県多可町消防団が今春、防災力の維持に向けた体制改革を行った。同消防団では近年、30~40人のペースで団員が減少。高齢化も進み、災害時の対応が懸念される。持続可能な組織を目指し、同消防団は、若手団員の負担軽減や、女性や町職員も消防団に入れる枠組みをつくるなど、てこ入れを図っている。(伊田雄馬)

 多可町では、2005年の旧町合併時は1245人に上った団員が現在、904人にまで減少している。組織の立て直しに向け、各支部の現状や団員が抱える課題を調査。火事などが発生した際、現場へ出動できる人数が、同じ規模の集落でも実動数に大きな違いがあることが明らかになった。

 中には所属団員はそろっていても出動人員が限られる支部もあった。年配の団員が多く、結果的に現場力が低下。若者が消防団を敬遠しがちなことに加え、集落内の年長者が年下に声を掛ける地域の文化も希薄になり、新陳代謝が進まないという。

 防災訓練の負担が大きく、毎年4月の初出式と5~8月の消防操法大会に向け、多くの支部では約5カ月前から午後8~10時の訓練が毎日のように行われていた。日中の火事にも出動が求められ、団長の山本和樹さんは「『なんでそこまで』と家族や勤め先の会社から理解が得られず、消防団離れの大きな要因だった」と話す。

    ◇

 体制改革で、多可町消防団は団員の役割見直しに着手した。

 消防活動の中心を担う18歳~40代の「基本団員」は訓練に加え、災害時の初動も担っていたが、初動については、退団後に再入団した60歳以下の「応援団員」の担当とした。「基本団員」は平時の訓練や点検を引き受け、互いの負担を減らした。

 さらに、消防団の裾野を広げるため防火啓発などを主とする「女性部団員」、北はりま森林組合職員で構成する「山林捜索協力部団員」も新設し、役割を分散させた。大きな負担の一つだった平日昼間の出動に対しては、町役場にサポートを求め、「役場部団員」を発足。町職員に入団を募ったところ、約10人が手を挙げた。

 県大会と予選を合わせて年間4回行われていた消防操法大会も、分団単位での予選を減らして3回に削減した。山本団長は「これまでは一般団員がすべての活動をこなしてきたが、さまざまな形態の団員がいることでメリハリのある活動ができる」とし、「まだまだ改革は動き出したばかり。柔軟に手直ししていきたい」と話している。

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