駅や公園に巨大な「だまし絵」出現  加東アート館の展示をPR

2021/06/26 05:30

壁から飛び出しているように見えるイルカや海の生き物たち=JR滝野駅

 「かわいいイルカをなでなで」「一本橋の上でおっとっと」-。兵庫県加東市内の街角に目の錯覚を利用したアート作品がお目見えしている。今春に開館した最新AR(拡張現実)技術を使った3Dアートなどを展示する加東アート館(同市下滝野)のPRが目的で、市内の主要な場所で展示されている。不思議な「だまし絵」が非日常の空間を作りだし、道行く人の目を楽しませている。(中西大二) 関連ニュース 台風7号兵庫を縦断、21人重軽傷 13市町34万人に避難情報 県、被害相次いだ香美町に災害救助法を適用 JR西、16日の始発から運転再開 福知山線や播但線など一部区間は昼~夕方に 「曽祖父の戦争知りたい」神戸の高校生 祖母の記憶継承、平和願う気持ち新たに

 JR滝野駅内「えすたしおんギャラリー」(同市上滝野)に2点、播磨中央公園内「ふじいでんこうさいくるらんど」(下滝野)に2点、道の駅とうじょう(同市南山)に1点の計5点。いずれも一辺が2メートルを超す大型作品で、驚いて足を止め、スマホで撮影する人の姿も。
 加東アート館は今年3月下旬にオープン。約1カ月間で約5500人が訪れるなど順調なスタートを切ったが、その後の新型コロナウイルス感染症に伴う緊急事態宣言で約2カ月間、休館となった。
 6月21日に営業を再開したものの、休館期間が長かったため、市は当初から計画していた市内各所にだまし絵を設置する事業を前倒しした。引き続き、街角などに同様の作品を増やす予定という。
 一方、同館でも立体絵画の作品を新設し、集客に力を入れる。同館の担当者は「館内は感染症対策を徹底しており、安心して楽しめます」と話している。入場料は大人(中学生以上)440円、子ども220円。未就学児は無料。午前10時~午後6時。水曜休み。TEL0795・48・4915

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