全国舞台、見せろ団結力 小野東スポーツ少年団、学童野球県予選V

2021/07/21 05:30

「小学生の甲子園」への切符をつかんだ小野東スポーツ少年団の選手たち=小野市河合中町

 兵庫県の尼崎、西宮市で行われた高円宮賜杯第41回全日本学童軟式野球大会マクドナルド・トーナメント兵庫県予選会(神戸新聞社共催)で、小野東スポーツ少年団が4大会ぶりに優勝し、8月に開かれる全日本大会出場を決めた。本戦は「小学生の甲子園」とも言われる学童野球の最高峰。大舞台の切符をつかんだナインは士気を高め、練習に取り組んでいる。(杉山雅崇) 関連ニュース 全日本学童軟式野球県予選、開幕 全国目指し48チーム出場 阪神ブロック大会が開幕 4強進出チーム決まる 全国高校軟式野球 栃木の作新学院が10度目の優勝


 6月に行われた県予選では、県内各ブロックから48チームが集まり、熱戦を繰り広げた。小野東は予選で6試合を勝ち上がり、兵庫県代表の栄光をつかみ取った。本選は8月16~22日に新潟県で行われる。
 チームの自慢は長打で試合を決める打撃力と粘り強い投手力だ。初戦の桜台ハンターズ(伊丹)戦では、ピンチの連続で2点を失ったものの、本塁打で3点をもぎ取って逃げ切った。
 決勝は長尾南レッドホークス(宝塚)と対戦。息詰まる投手戦で七回まで0-0と決着がつかず、試合はタイブレークに突入したが、八回表に5点をもぎ取った。その裏の守備では藤田篤志主将(12)が粘り強い投球で3点に抑え、全国行きを決めた。
 「試合当日は実感がなく、翌日から実感が湧いてきました」と笑う藤田主将。「守備のミスが多く、痛い失点をすることが多かったので、練習を重ねて克服したい」と全国舞台での躍進を誓う。
 チームを指揮する園田達也総監督(55)は「全国で1試合でも多く試合をやりたい。予選で見せた団結力を、全国の舞台でも見せてほしい」と期待を込めた。

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