石に描いた赤穂義士や紙芝居 多可のイラストレーター作品展
2021/08/01 05:30
自作の紙芝居などを展示した安倍加織さん=多可町加美区鳥羽
兵庫県多可町在住のイラストレーター安倍加織さん(46)の作品展が、多可町加美区鳥羽の杉原紙研究所で開かれている。テレビタレントをモチーフにした似顔絵や、石にアクリル絵の具で描いた赤穂義士などを展示。作品展は9月26日までで、8月1日は会場周辺でプチマルシェが開かれ、紙芝居の読み聞かせもある。
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安倍さんは千葉県館山市出身で、東京でアニメーションの編集助手などを経験。結婚を機に同町へ移住後、ボランティア活動で杉原紙を使った似顔絵を描き始めた。現在は同県明石市にデザイン事務所を設けてロゴやキャラクターのデザインなどを手掛けている。
会場にはこれまで制作した作品約130点を並べた。目を引くのは赤穂義士を描いた作品で、かつて赤穂藩の領地だった同町八千代区の南西部で採取した石に杉原紙を貼り、それぞれの石に義士を描いた。義士には切腹した当時の年齢に近い若手俳優をモデルとしており、物語を知らない人でも楽しめる。
また、昨年制作した「多可町3つの発祥の紙芝居」も展示。紙芝居は杉原紙と山田錦、敬老の日の歴史を子ども向けに分かりやすく解説。1日はギャラリー前で1日3回の読み聞かせを開催し、参加者には水あめや袋菓子をプレゼントする。
プチマルシェにはメダカやかき氷を販売する4ブースが出店。安倍さんは「杉原川で川遊びのついでに立ち寄って」とアピールする。(伊田雄馬)