田中希実に地元からエール「大舞台楽しんで」 東京五輪陸上1500m決勝進出

2021/08/05 20:00

小野市役所から声援を送る市職員ら=小野市中島町

 兵庫県小野市出身の東京五輪陸上女子代表、田中希実(21)=豊田自動織機TC=が4日、1500メートル準決勝を突破し、6日の決勝進出を決めた。日本勢女子の中距離種目での決勝進出は、アムステルダム大会(1928年)の人見絹枝さん以来、93年ぶりの快挙。小野市役所(同市中島町)から声援を送った市職員からは、歴史的な快進撃への驚きと歓喜の声が上がり、決勝に向けて熱気が高まっている。(杉山雅崇) 関連ニュース 震災30年、田中「順位やタイムだけじゃない、何か伝えられた」 都道府県対抗女子駅伝 田中希実がアンカーの兵庫、入賞届かず 都道府県女子駅伝 京都が19度目V、歴代最多 全国都道府県女子駅伝 兵庫、エース田中が初のアンカー「私が待っていることが、みんなの勇気になれば」


 4日夜、市役所2階の会議室では、約50人の市職員有志による応援会が開催された。席間を空け、マスクの着用を義務づけた上でスクリーンに中継映像を流し、田中の活躍を見守った。
 準決勝は予選と同じく先頭集団でレースを展開。一気に先頭に躍り出ると、会場はどよめきと歓声が入り交じった。残り1周の場面では観戦する職員たちもヒートアップ。田中が日本記録を再び更新する快走で決勝進出を決めると、職員からは万歳三唱が起こった。
 蓬●務市長は「日本新記録を2回も出すとは。歴史的な快挙を見せた田中さんの走りに感動した」と絶賛した。
 東京五輪の直前、「広報おの」で田中を取材した市市民サービス課の常深千子さん(40)は「頑張る姿に、涙が出そうになりました。決勝でも『のんちゃん』らしい走りで大舞台を楽しんでほしい」とエールを送った。
 メダルを懸けた陸上女子1500メートル決勝は、6日夜に行われる。
(注)●は「莱」の「来」が「來」

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