夏休み利用し中学生にワクチンを集団接種 若年層に浸透を 小野市

2021/08/14 05:30

小野市が実施している中学生向けの集団接種=小野市王子町

 兵庫県小野市は、市内の中学生を対象にした新型コロナウイルスワクチンの集団接種を進めている。12日までに生徒約300人が、同市王子町の市伝統産業会館で1回目の接種を終えた。 関連ニュース 夜間接種が可能に 新型コロナワクチン、市役所に集団会場を開設 ワクチン2回接種の全員が抗体保有 若い世代ほどウイルス抑える力高く 病院が職員調査 ワクチン「打たぬ選択ない」免疫学の第一人者、慎重姿勢を一転 データで安全確信

 同市は6月から12~15歳に向け、接種券を発送。若年層への接種を促進するため、夏休み期間を利用した中学生向けの集団接種を設けた。使用するワクチンはファイザー社製で、接種の判断は個人に委ねる。7月22日から接種が始まり、今月19日までの計4日間の日程で、希望した約300人が2回の接種を完了するという。
 今月12日夜には、7月に1回目の接種を終えた生徒約150人が、保護者に付き添われて来場した。特にトラブルはなく、順番に並んだ生徒が医師から次々にワクチンを接種していた。
 小野中1年の男子生徒(12)は「1回目の接種のときは腕が少し痛かったが、今のところ大丈夫。引き続き感染対策に気を付けるが、少し安心している」と話していた。
 同市は、集団接種会場を9月下旬に閉鎖する。担当者は「若年層への感染拡大が広まっているので、重症化を防ぐため接種を進めたい。9月以降の予約は個別接種となるが、ホームページを見て予約してほしい」としている。(杉山雅崇)

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