地元のブランド「播州百日どり」を児童ら堪能 JAみのり、小中学校の給食用に寄贈
2021/09/09 05:30
おいしそうに鶏肉をほおばる児童=多可町中区森本
約100日間の飼育期間を経て出荷されるブランド鶏「播州百日どり」を、地元JAが兵庫県西脇市など管内の全小中学校に寄贈し、8日、多可町内の学校で給食に登場した。甘酸っぱく味付けされた唐揚げに料理され、児童らは地域の味を堪能した。(伊田雄馬)
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播州百日どりは昔から養鶏が盛んだった同町加美区の4軒の養鶏場でのみ生産されている。古くから当地で生産されてきた「かしわ」の肉質に近づくよう交配された鶏を、一般的なブロイラーの約2倍の時間をかけて飼育することで肉の味が濃くなるという。
JAみのりは毎年、児童に親しんでもらおうと、町内の小学校に鶏肉を無償で提供。今年は新型コロナ禍で飲食店の引き合いが少ないこともあり、初めて三木市と加東市、西脇市にも寄贈することを決めた。提供する鶏肉の総量は約850キロに上るという。
メニューは市町ごとに異なり、この日、多可町で提供されたメニューはケチャップに生クリームやトマト缶を加えたソースで味付けした「胸肉のオーロラソース」。「まろやかな酸味で、冷めてもおいしい」(同町給食センター)という一品に仕上げた。
同町中区森本の中町南小では、1年生38人が勢いよくほおばった。ぺろりと平らげた女児(6)は「ソースと合っていておいしかった」と笑顔。同校の足立徳昭校長は「児童は給食に関心が高く、地元の食材に興味を持つきっかけになる」と話した。
同JAによると、三木市では11月2日に播州百日どりを使ったメニューを取り入れ、その他の2市では来年2月までに提供される予定という。