「プリントゴッコ」使った映画のポスターなど展示 岡之山美術館で和田直子展
2021/09/26 05:30
家庭用簡易印刷機「プリントゴッコ」を使って表現した映画のポスター=岡之山美術館アトリエ
神戸市在住の画家、和田直子さんの作品を集めた展示が兵庫県西脇市上比延町の岡之山美術館アトリエで開かれている。米国の画家アンディ・ウォーホルをオマージュした作品群や、家庭用の簡易印刷機を使って名画のワンシーンを描いたものなど約250点を展示。食品や日用品のイラストは親しみやすく、ユーモラスな世界観が広がる。展示は10月10日まで。
関連ニュース
丹波国際映画祭 グランプリに、手話を守る闘い描いた「ヒゲの校長」 谷監督、当事者起用し表現追求
陸上・県郡市区対抗 北摂三田高の斎藤、女子高校生以上300mで大会新V 大会記録続々と
「回せ回せ」と威勢良く 神戸で御影だんじりパレード 勇壮な練りに沸く
和田さんは嵯峨美術短期大学洋画科を卒業し、個展やグループ展に多数参加している。
水彩画のシリーズ「still life ウォーホルさんへ」は、スープ缶を好んでモチーフとしたポップアートの巨匠にならい、小さな正方形の画用紙にスーパーに並ぶ身近な商品を描き連ねた。レトルトカレーやスナック菓子、カップ麺などの品々を写実的に表現している。
また、簡易印刷機「プリントゴッコ」を用いた「cinema days」シリーズは映画のポスターや名シーンを模写した作品をはがき大で制作。「男はつらいよ」の渥美清さんや「フラガール」の蒼井優さんら、誰もが知る映画を最小限の線で再現した。線のみで描いた原画にプリントゴッコでインクの色を重ね、レトロさが漂う作品に仕上げている。
会場を訪れた神戸市灘区の女性(73)は「映画の雰囲気を表現できていて面白い」と作品に見入っていた。(伊田雄馬)