旅の途中羽休め 播州清水寺にアサギマダラ飛来

2021/10/08 05:30

フジバカマの蜜を求めて飛来したアサギマダラ=播州清水寺

 「旅するチョウ」として知られるアサギマダラが越冬のため、渡りのシーズンを迎えている。兵庫県加東市平木、御嶽山(標高552メートル)山上の播州清水寺でも多くの個体が飛来。淡い水色の羽が舞い、参拝者らを楽しませている。(中西大二) 関連ニュース チョウの訪問で元気に 旅するチョウ・アサギマダラ、呼び込みに成功! 豊岡市奈佐地区 住民有志ら好物のフジバカマ畑を整備 1日で二つも良いことが

 チョウ目タテハチョウ科。羽を広げたときの幅は5センチほど。成虫は夏に日本各地の高い山や北日本に生息し、秋になると多くが南下する。
 本土から南西諸島、台湾、中国へ渡るとされ、その生態から「旅する」と表現される。
 同寺では5年前、敷地内の畑にフジバカマを植え、蜜を求めて3羽ほどが飛来したという。多くの人に見てもらおうと昨年秋、数株を参道脇に植えたところ、今秋は花が咲くと同時に、たくさんのアサギマダラが飛来するように。同寺では「これほどのチョウの数を初めて」といい「新型コロナの暗い雰囲気が漂う中、きれいな姿を見て心を癒やしてもらえれば」と話している。
 同寺TEL0795・45・0025

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