古い映画館イメージした内装人気 こだわる味と癒やしの空間を シネマコーヒーロースターズ

2021/12/10 05:30

映画の世界観を表現した店内で自家焙煎のコーヒーを提供する=西脇市上野

 自家焙煎(ばいせん)のコーヒー豆や持ち帰りコーヒーを販売する「シネマコーヒーロースターズ」(兵庫県西脇市上野)が開店から半年を迎えた。市街地を見渡す高台からの眺望や、古い映画館をイメージした内装が人気を集めている。店主の森慶太さん(44)は「仕事帰りなどに気持ちをリフレッシュできる場所になれば」と話す。(伊田雄馬) 関連ニュース <ランチどこいこ>Liten COFFEE(リーテンコーヒー、加古川市)ランチメニューCセット 質の良い睡眠<3>昼寝前にコーヒーの勧め 「寝だめ」はできるのか 手塚漫画をコーヒーで表現 ゆかりの宝塚でフェス、30店の味わい飲み比べを 11月1日から


 森さんは市内の塗装店で生まれ、長崎県の私大を卒業。大学で始めたギターにのめり込み、東京でミュージシャンや音楽講師として活動していた。長男の病気をきっかけに帰郷。実家の隣にあった築50年以上の倉庫を改装し、今年5月に同店をオープンした。
 もともと、大のコーヒー好き。豆は生産農園が明示されている高品質な「スペシャルティコーヒー」にこだわり、丁寧に焙煎する。焙煎機は「現行品より味に深みが出る」という約30年前のドイツ製を使う。
 内装は名画「ニューシネマパラダイス」の世界観を意識。壁に古ぼけて見える加工を施し、「使われていない映画館を改装した、という物語性を表現した」と笑う。
 店内では単一産地やブレンド、季節限定のコーヒー豆約10種類を購入できる。持ち帰りコーヒーは「豆を知ってもらう名刺代わり」と1杯350円の手ごろな価格に抑えた。
 店内に飲食スペースはないが、11月からは店の裏手にストーブ付きのベンチを設置。眼前には市民交流施設「オリナス」をはじめとする街の景色が広がり、夕暮れ時には朱に染まった山々も望める。森さんは「いつかこの店を焙煎専門にし、市内の別の場所にも店を持ちたい」と夢を描く。
■ラテアートの世界王者来店 11日、多彩な技披露
 「シネマコーヒーロースターズ」では11日、ラテアートの世界チャンピオン田中大介さんがゲストとして登場し、来店者にカフェラテを振る舞う。正午~午後2時半で、1杯500円。
 ラテアートはコーヒーに泡立てたミルクを注ぎ、表面にさまざまな模様を描く。田中さんは2015年の世界大会で優勝を果たし、国内外で活動するほか、関連書籍も出版している。
 問い合わせは同店TEL0795・27・7049
(伊田雄馬)

神戸新聞NEXTへ
神戸新聞NEXTへ