加東産もち麦使い「もちもち、しゃきしゃき、ジューシー」ご当地!うまいもん甲子園で特別賞 社高生
2021/12/23 05:30
受賞を喜ぶ(左から)大東美海さん、北山莉穂さん、佃美空さん、大野水希さん=加東市社
高校生が地元食材などを使ってオリジナルメニューを考案する「第10回ご当地!絶品うまいもん甲子園」で社高校生活科学科(兵庫県加東市木梨)の2年生3人が特別賞にあたる花王賞に輝いた。韓国料理「ホットク」をアレンジし、同市産もち麦を使い、野菜の廃棄分を減らすなど環境にも配慮した。3人は「何度も試行を重ねた結果。みんなで喜びたい」と目を輝かせる。(中西大二)
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大会は一般社団法人全国食の甲子園協会が主催。SDGs(持続可能な開発目標)の視点も取り入れた地域の看板メニュー作りがテーマで、社高からは北山莉穂さん、佃美空さん、大東美海さんが課題研究授業の一環で取り組んだ。
3人は加東市産もち麦の粉を生地に、北播磨特産の播州百日鶏やネギみそソースなどを加えた。ゴボウやニンジンは皮付きにして栄養価を高め、廃棄部分も極力少なくした。考案した「ねぎもちっとホットク」は、もちもちした食感の中に野菜のしゃきしゃきした歯応え、鶏肉のジューシーさも特徴だ。
近畿大会で上位2校に選ばれ決勝へ進んだ。東京都内の会場で料理を作り、動画で市が特産化を目指すもち麦の状況や料理の内容、販売計画をレポート。参加330チーム中15位以内に相当する特別賞を受け、3人は「納得できるまで練習したので結果はついてくると思った」と笑みを浮かべる。今後、地元企業と連携して商品化を目指す予定。
また、「全国高校生料理コンクール」(全国高校家庭クラブ連盟主催、日清製粉グループ協賛)では、同高生活科学科2年の大野水希さんのメニューが優秀賞に選ばれた。市産もち麦を使った「もち麦・黒豆フロランタルト」で、8070作品(269校)の中から2位に値する栄誉を受けた。
自身2回目の応募で、書類審査、関係者の試食審査を経て選ばれた。実際に自宅で調理した大野さんは「火加減が難しかったけれど、とてもおいしくできた。受賞は驚きとうれしさでいっぱい」と笑顔で話した。